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看護師の給料は?平均年収や勤務形態別の手取り、時給、ボーナスについて徹底解説

2025/08/06

看護師を目指している方や転職を考えている現役看護師にとって、給料は最も気になる情報のひとつではないでしょうか。「看護師は高収入」というイメージがある一方で、夜勤や残業など過酷な労働環境を考えると、本当に割に合う給料なのか疑問に思う方も多いはずです。

この記事では、最新の統計データをもとに、看護師の平均年収から手取り額、勤務形態や職場による給料の違い、さらには年収アップの具体的な方法まで詳しく解説します。自分に合った働き方を見つけるための参考にしてください。

看護師の給料の実態!2025年最新の平均年収は?

看護師の給料について、まずは全国的な平均値から見ていきましょう。厚生労働省の最新調査によると、看護師の収入は一般的なサラリーマンと比較しても決して低くありません。しかし、その内訳を詳しく見ると、基本給以外の手当が大きな割合を占めていることがわかります。

全国平均の月収・ボーナス・手取り額の内訳

2025年の最新データによると、看護師の平均年収は約520万円となっています。内訳を見ると、月収が約36万4,000円、年間のボーナスは約83万5,000円です。
(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

ただし、これは額面の金額であり、実際に手元に残る金額はもっと少なくなります。社会保険料や所得税、住民税などが差し引かれるため、手取り年収は390万~416万円程度になるのが一般的です。

月収36万円の場合、手取りは約27万~29万円になります。ボーナスも同様に、83万円の支給額から手取りは約66万円程度になることを覚えておきましょう。

年代別でみる20代から50代までの収入推移

看護師の年収は経験年数とともに着実に上昇していきます。20代前半では年収約400万円からスタートし、20代後半には470万円を超えます。

30代では480万~510万円、40代で520万~570万円と順調に増加し、50代でピークを迎えます。特に50代後半では年収580万円を超えることも珍しくありません。 

パートタイムで働く場合の時給も、年代や経験によって変わります。看護師のパート平均時給は約1,850円ですが、20代では1,500~1,700円程度からスタートし、30代で1,700~1,900円、40代以降は2,000円を超えることも珍しくありません。特に専門性の高い分野や管理職経験がある50代の看護師は、時給2,200円以上で働くケースもあります。

ただし、30代では結婚や出産などライフイベントの影響で、年収の伸びが緩やかになる傾向があります。子育てのために夜勤を減らしたり、パートタイムに切り替えたりする看護師が多いことが要因です。実際、週3日・1日6時間のパート勤務に変更した場合、時給1,800円でも年収は約260万円程度となり、常勤時の半分程度になることもあります。

男女での年収差はある?性別による違いを検証

看護師の平均年収を男女別で見ると、男性が約526万円、女性が約506万円と、男性の方が20万円ほど高くなっています。
(出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

この差が生まれる理由として、男性看護師は大規模病院で勤務する割合が高いことや、家族

手当などの支給対象になりやすいことが挙げられます。また、女性は育児のために働き方を調整するケースが多いことも影響しています。

とはいえ、他の職業と比較すると男女の給与差は小さく、看護師は女性が活躍しやすい職業といえるでしょう。実際、全職種の女性平均年収が約420万円であることを考えると、女性看護師の年収は高水準です。

夜勤手当が年収を左右する?給料の内訳を徹底分析

看護師の給料が比較的高い理由のひとつに、夜勤手当の存在があります。実際、看護師の収入において夜勤手当は非常に大きなウェイトを占めており、年収に与える影響も無視できません。ここでは、看護師の給料を構成する各要素について詳しく見ていきましょう。

基本給だけじゃない!看護師の給料を構成する要素

看護師の給料は、基本給、夜勤手当、残業代、ボーナスの4つが主な構成要素です。

新卒看護師の基本給は約20万~21万円からスタートし、毎年3,000~4,000円ずつ昇給していきます。10年目の看護師では基本給が約25万円まで上昇するのが一般的です。
(出典:日本看護協会「2023年病院看護実態調査」

これに加えて、通勤手当、住宅手当、家族手当などの各種手当が支給されます。病院によっては、資格手当や危険手当、特殊業務手当なども設定されている場合があります。

基本給は残業代やボーナスの計算基準にもなるため、転職の際は基本給の額をしっかり確認することが大切です。

夜勤手当の相場は?2交代と3交代での違い

夜勤手当は看護師の収入を大きく左右する要素です。2交代制と3交代制では手当の額が大きく異なります。

2交代制の夜勤では、1回あたり平均11,368円の手当が支給されます。月に4.9回夜勤に入ると、月額約5万5,000円、年間で約66万円が夜勤手当として加算される計算です。

一方、3交代制では準夜勤が4,234円、深夜勤が5,199円と、1回あたりの手当は少なくなります。しかし、月の夜勤回数は平均7.5回と多いため、月額では約3万5,000円となります。
(出典:日本看護協会「2023年病院看護実態調査」

夜勤手当だけで年収が40万~65万円も変わることを考えると、夜勤の有無や回数が収入に与える影響の大きさがわかります。

残業代やその他の手当の実態

看護師の残業時間は月平均5~6時間程度で、他の職業と比較すると少ない傾向にあります。残業代は月1万~1万2,000円、年間では12万~14万円程度が一般的です。
(出典:日本看護協会「2023年病院看護実態調査」

電子カルテの導入や業務改善により、以前と比べて残業時間は減少傾向にあります。ただし、救急対応や患者の急変があった場合は、どうしても残業が発生してしまうのが現実です。

その他の手当として、休日手当や拘束手当(オンコール手当)などがあります。特に訪問看護や在宅医療の現場では、オンコール対応が必要なため、待機手当として月数千円から1万円程度が支給されることもあります。

働き方で変わる収入!勤務形態別の給料比較

看護師の働き方は多様化しており、常勤だけでなくパートや派遣、夜勤専従など、さまざまな勤務形態があります。それぞれの働き方によって収入は大きく変わるため、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

常勤看護師の年収とボーナスの実態

常勤看護師の平均年収は約508万円で、これは夜勤手当や残業代を含んだ金額です。月収は約35万円前後、ボーナスは年間約86万円が平均的な水準となっています。
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

常勤の最大のメリットは、安定した収入とボーナスが保証されることです。また、退職金制度や各種福利厚生も充実しており、長期的なキャリア形成には最適な働き方といえます。

ただし、夜勤や残業は避けられず、シフト勤務による生活リズムの乱れや体力的な負担も考慮する必要があります。

パート・非常勤の時給相場と年収換算

パートや非常勤で働く看護師の平均時給は約1,850円です。地域や施設によって差はありますが、一般的なパートと比較すると高時給といえるでしょう。

例えば、時給1,850円で週4日、1日6時間働いた場合、月収は約17万7,000円、年収は約213万円になります。フルタイムのパート(週5日、1日8時間)なら年収約380万円も可能です。

パート勤務のメリットは、勤務時間を自由に調整できることです。子育て中の看護師や、プライベートを重視したい方に人気の働き方となっています。

夜勤専従なら年収600万円も可能?

夜勤専従看護師は、その名の通り夜勤のみを担当する働き方です。月給は約42万7,000円と高額で、年収は約590万円に達することもあります。

夜勤専従の魅力は、何といっても高収入です。通常の常勤看護師と比べて月給が約8万円、年収で約100万円も高くなります。また、日中の時間を有効活用できるため、副業や資格取得の勉強時間を確保しやすいメリットもあります。

ただし、体力的な負担は大きく、生活リズムが昼夜逆転することで健康面への影響も懸念されます。長期的に続けるには相当な体力と精神力が必要です。

派遣看護師の時給と地域差

派遣看護師の時給は地域によって大きな差があります。東京都では時給1,700~2,400円、大阪や名古屋では1,600~2,100円、その他の地域では1,200~1,900円が相場です。

時給2,000円で月20日、1日8時間働けば月収32万円になりますが、派遣の場合はボーナスがないことがほとんどです。そのため、年収で見ると常勤看護師より低くなる傾向があります。

派遣のメリットは、短期間でさまざまな職場を経験できることや、人間関係のしがらみが少ないことです。スキルアップを目指す看護師や、特定の期間だけ働きたい方に適しています。

病院・クリニック・介護施設…職場による給料の違い

看護師が活躍できる職場は病院だけではありません。クリニックや介護施設、訪問看護ステーションなど、さまざまな選択肢があります。それぞれの職場で給料や働き方は大きく異なるため、自分に合った環境を選ぶことが大切です。

大規模病院と小規模クリニックの年収差

職員1,000人以上の大規模病院では、看護師の平均年収は約565万円にもなります。一方、職員10~99人の小規模施設では約460万円と、100万円以上の差があります。

大規模病院は給料が高い反面、救急対応や重症患者のケアなど業務量も多く、残業や夜勤の頻度も高くなります。最新の医療技術を学べ、キャリアアップがしやすい環境は魅力的ですが、精神的・肉体的な負担も少なくないのが現実です。

典型的な勤務パターンは、日勤(8:30~17:30)、準夜勤(16:30~1:00)、深夜勤(0:30~9:00)の3交代制、または日勤(8:30~17:30)と夜勤(16:30~翌9:00)の2交代制です。週休は4週8休制が一般的で、シフトによって平日休みになることも多く、土日祝日も関係なく勤務があります。

クリニックは外来診療が中心で、夜勤がない場合がほとんどです。平均年収は約390万円と病院より低めですが、規則正しい生活を送れることや、患者さんと長期的な関係を築けることがメリットです。

標準的な勤務時間は、午前診療(9:00~12:30)と午後診療(14:30~18:30)に分かれることが多く、昼休みが長いのが特徴です。土曜日は午前診療のみ、日曜・祝日は完全休診というクリニックが一般的で、週休2日を確保しやすい環境です。ただし、診療終了時刻ギリギリに来院する患者さんがいると、残業が発生することもあります。年末年始やゴールデンウィーク、お盆期間は連休を取りやすいため、プライベートの予定を立てやすいのも大きな魅力といえるでしょう。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

介護施設・訪問看護の給料事情

介護施設で働く看護師の平均年収は約375万円で、医療機関と比較すると低めの水準です。しかし、医療行為が少なく、健康管理や服薬管理が主な業務となるため、精神的な負担は軽減されます。

訪問看護の平均年収は約422万円で、病院とクリニックの中間的な位置づけです。基本的に日勤のみですが、オンコール対応が必要な場合もあります。

訪問看護の魅力は、患者さんの生活に寄り添った看護ができることです。在宅での看護は病院とは違った専門性が求められ、やりがいを感じる看護師も多くいます。

美容クリニックなど高収入職場の特徴

美容クリニックは、看護師の職場の中でも特に高収入が期待できる分野です。基本給が高めに設定されているだけでなく、個人の売上に応じたインセンティブ制度を導入している施設も多くあります。

月収40万円以上、年収600万円を超えることも珍しくありません。夜勤がなく、土日祝日も比較的休みやすいことも魅力です。

ただし、美容クリニックでは接客スキルや営業力も求められます。医療技術だけでなく、美容に関する知識やカウンセリング能力も必要となるため、向き不向きがはっきり分かれる職場といえるでしょう。

都道府県で最大140万円の差!地域別の給料事情

看護師の給料は地域によって大きな差があります。同じ仕事内容でも、勤務地によって年収が100万円以上変わることも珍しくありません。ここでは、地域による給料の違いとその理由について詳しく見ていきましょう。

年収が高い都道府県ランキング

2025年の最新データによると、看護師の年収が最も高いのは東京都で約569万円です。次いで京都府(564万円)、大阪府(560万円)と、大都市圏が上位を占めています。

一方、最も低いのは鹿児島県の約427万円で、宮崎県(434万円)、沖縄県(443万円)が続きます。トップの東京都と最下位の鹿児島県では、実に142万円もの差があります。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

関東圏では神奈川県(546万円)、埼玉県(511万円)も全国平均を上回っています。意外なところでは、山梨県(518万円)や富山県(511万円)など、地方でも高水準の県があることも注目すべき点です。

地域差が生まれる理由と対策

なぜこれほど大きな地域差が生まれるのでしょうか。主な理由は3つあります。

1つ目は、地域の物価や生活費の違いです。東京や大阪などの大都市は生活費が高いため、それに見合った給与設定がされています。

2つ目は、看護師の需給バランスです。都市部では医療機関が多く、看護師の需要も高いため、人材確保のために高い給与を提示する必要があります。

3つ目は、医療機関の経営状況の違いです。患者数が多い都市部の病院は収益性が高く、それが職員の給与に反映されやすい傾向があります。

地方で働く看護師が収入を上げるには、夜勤回数を増やす、管理職を目指す、都市部への転職を検討するなどの方法があります。ただし、地方は生活費が安いため、実質的な生活水準は都市部と大差ない場合も多いことを覚えておきましょう。

看護師が年収アップを実現する4つの方法

看護師として働き続ける中で、もっと収入を増やしたいと考えるのは自然なことです。ここでは、実際に多くの看護師が実践している年収アップの方法を4つ紹介します。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った方法を選択しましょう。

夜勤回数を増やして月収アップ

最も即効性がある方法は、夜勤回数を増やすことです。2交代制なら1回約1万1,000円の手当がつくため、月1回増やすだけで年収は約13万円アップします。

体力に自信があり、夜勤が苦にならない方にはおすすめの方法です。実際、月6~7回の夜勤をこなして年収600万円を達成している看護師もいます。

ただし、健康面への影響は避けられません。睡眠リズムの乱れや疲労の蓄積により、長期的には体調を崩すリスクもあります。無理のない範囲で調整することが大切です。

管理職への昇進で大幅な年収増

主任、師長、看護部長といった管理職に昇進すれば、基本給アップに加えて役職手当も支給されます。看護師長クラスになると月給は約37万円、年収では約740万円にもなります。

管理職になるには、リーダーシップや人材育成能力、病院経営への理解など、看護技術以外のスキルも必要です。研修や資格取得を通じて、計画的にキャリアアップを目指しましょう。

デメリットは、現場での看護業務から離れることです。患者さんと直接関わる機会が減り、会議や書類作成などの管理業務が中心になります。

認定看護師・専門看護師の資格取得

専門性を高めることで、資格手当や昇進のチャンスが広がります。認定看護師は19の分野、専門看護師は13の分野が設定されており、より高度な看護実践が可能になります。

資格手当は施設によって異なりますが、月5,000円~1万5,000円程度が一般的です。年収にすると6万~18万円のアップが期待できます。

資格取得には時間と費用がかかるのがデメリットです。認定看護師で約100万円、専門看護師では大学院修了が必要なため、さらに高額な費用が必要となります。

転職による年収アップ

現在の職場で昇給が見込めない場合は、転職も有効な選択肢です。特に地方から都市部への転職や、小規模施設から大規模病院への転職では、年収が50万~100万円アップすることも珍しくありません。

転職の際は、基本給だけでなく各種手当やボーナスの支給実績も確認しましょう。また、夜勤手当が高い施設や、経験加算制度がある病院を選ぶことで、さらなる収入アップが期待できます。

転職にはリスクもあります。新しい環境に慣れるまでのストレスや、人間関係の構築など、精神的な負担も考慮する必要があります。

自分に合った働き方で納得できる収入を得よう

看護師の給料について、さまざまな角度から解説してきました。平均年収520万円という数字だけでは見えてこない、複雑な給与体系や地域差、働き方による違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。

看護師は確かに安定した収入が得られる職業です。しかし、その裏には夜勤や残業、精神的・肉体的な負担があることも事実です。単純に給料の高さだけで職場を選ぶのではなく、自分のライフスタイルや価値観に合った働き方を見つけることが大切です。

子育て中ならパートで無理なく働く、キャリアアップを目指すなら大規模病院で経験を積む、高収入を追求するなら夜勤専従や美容クリニックを選ぶなど、選択肢は豊富にあります。

また、年収アップの方法も人それぞれです。体力に自信があれば夜勤を増やし、長期的なキャリアを考えるなら資格取得や管理職を目指す。環境を変えたければ転職という道もあります。

大切なのは、お金だけでなく、やりがいや働きやすさ、将来性なども含めて総合的に判断することです。この記事が、あなたにとって最適な働き方を見つける一助となれば幸いです。

看護師として誇りを持って働きながら、納得できる収入を得られる。そんな理想的な職場環境を、ぜひ見つけてください。

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